2018/02/08

株式投資における長期投資の特徴やメリット・デメリット

株式投資の長期投資とは?

株式投資における長期投資というのは、明確にどのくらいの期間というのはありません。明確な期間はありませんが、一般的に3年以上株式を保有していることを、長期投資というようです。
この長期投資というスタイルは、株価の上がり下がりに一喜一憂することなく企業の業績が向上することで生まれる株価上昇の好循環を待ち、利益を上げる投資スタイルといえます。場合によっては3年以上の期間、数十年スパンで利益を上げる投資家もいるようです。企業の未来を予測する力などが必要で、それ相応の経験と確かな情報や知識を要しないと成功できないスタイルともいえるでしょう。

 

長期投資で成功を収めたウォーレンバフェット

世界一有名といっても過言ではない投資家にウォーレンバフェットという人物がいます。アメリカの著名な投資家であり、スタイルは一貫して長期投資です。彼の投資哲学で有名なのが、「みんなが株に見向きもしなくなって安くなった時に買い、何十年でも待ち続ける」というものです。
彼はやみくもに安くなったから買っているわけではなく、長期的に良質なサービスを継続して提供している会社の株を買っているようです。このように、良い会社の株は必ず上がるという信念が感じられます。
ウォーレンバフェットは、「誰でも知っているような銘柄が、安くなっている時に目をつぶって買うことが重要だ」ともいっており、彼は以前株式市場全体が低迷している際、チェリーコークが好きだからという理由でコカ・コーラの株を買い大儲けしています。

 

長期投資のメリット

①経済成長の恩恵を受ける
経済というのは好景気不景気などを繰り返しながらも、成長を続けています。デイトレードなどの短期売買であれば、その時の景気などの影響を強く受けてしまいますが、長期的な視点での売買であれば、経済は成長しているのでプラスになる可能性は高いのです。
人口なども、日本は少子高齢化で減少していますが、世界的に人口は増え続けています。経済というのは人口増加に伴い成長を続けるという側面があり、人口が増加し続けている間は、経済は成長します。長期投資は成長し続けている経済の恩恵を受け続けることが出来るのです。

②一喜一憂する必要がない
長期投資は日々の株価の値動きはそれほど重要ではありません。したがって、デイトレードのように毎日株価の値動きをチェックし、そのたびに一喜一憂する必要がありません。じっくりと構え長期的なスパンで企業業績などをチェックすればよいのです。デイトレーダーの場合、取引時間中ずっとチャートなどを観察しなければならず、本業などがある方は難しいスタイルです。
取引時間中はそれに真剣に取り組み時間を使えるような方でないと難しいでしょう。長期投資であれば、それほど頻繁に株式市場を観察しなくても良いので、他に本業を行っている方などでも出来ます。投資の本来の姿というのは、余剰資金などを他の企業に預け、企業の成長した分の還元を受けるというものです。投資したお金がその企業の成長の原資となり、成長した分の還元を投資家が受けるというWin-Winの関係こそが長期投資の醍醐味であり、最大の魅力ではないでしょうか。

③長期投資だからこそ安い時に買える
株は安い時に買って、高い時に売るというのが王道スタイルです。この安い時に買って高い時に売るというのは長期的なほうが達成しやすいといえます。
デイトレードなどの短期売買の場合、値上がりするまでじっくり待つというスタイルは取れません。じっくり待つことが出来る長期投資だからこそ出来ると言えます。

④企業の業績などを分析する力が生きてくる
株式投資の基本は、投資する企業の本質的価値を評価し将来性があれば買う、というのが基本になります。デイトレードなどの短期売買だと、企業業績を純粋に評価するというより、株価に影響を及ぼすであろう様々な出来事に注視する必要があります。
歴史を紐解けば、競争力があり良いサービスを提供している企業は成長しています。そういった企業を純粋に評価できるというのも長期投資のメリットです。

⑤長期保有から得られるもの
株を一年以上保有していると配当金を得ることが出来ます。配当金は企業の利益から分配されるもので、日本ではほとんどの企業が配当金を出しています。デイトレードなどの短期売買では、この配当金を得る事は出きません。配当金のほかにも株主優待券を配っている企業もあります。
日本では株主優待券人気が高く、数多くの企業で株主優待券を出しています。これによりかなりお得なサービスを受けられることもあります。そして、株主は株主総会において議決権を行使できるというメリットもあります。議決権を適正に行使し、企業を正しい道に導いていくというのも株主の醍醐味ではないでしょうか。

 

長期投資のデメリット

長期投資にもデメリットはあります。まずは長期的な観点で利益を上げていくという性質上、利益が出るまでにかなりの時間を要します。そして、リーマンショックやアメリカ同時多発テロなどのような株価に大きな影響を与える事態を避けることが出来ません。
株価が急落してしまうなどの事態も乗り越える強い気持ちが必要になります。どんな投資案件にしても、メリット・デメリットは必ず存在します。そのバランスを考慮し自身に最適な投資を見つけましょう。

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