2018/02/09 最終更新日:2019/11/13

仮想通貨の生い立ちと今後の展望

ビットコインの誕生

2008年にサトシ・ナカモトなる人物が突如インターネット上にビットコインの論文を公表しました。これをきっかけに仮想通貨の歴史は始まったとも言えます。


このサトシ・ナカモトの国籍や性別、年齢、容姿など全てが謎に包まれています。実在しているのかもわかっていません。個人なのか団体なのか、それともAIなのか全てが謎に包まれています。名前からすると日本人のような感じなのですが、偽名かもしれません。
2009年にサトシ・ナカモトはビットコインのプロトタイププログラムをネット上に公開します。
これに注目した世界中のプログラマーやハッカーなどが、次々とプログラムを書き換えアップデートさせていくことになります。現在のビットコインのプログラムは、当初公開されたものから90%以上も書き換えられています。もはや別のプラグラムとなっています。こうして、世界中のあらゆるプログラム技術が結集されて、現在のビットコインのプログラムは出来上がっています。その完成度はもはや芸術の域といわれるほどです。

 

ビットコインが普及していった流れ

ビットコインのプログラムが公開された当時、すごいプログラムであることから注目は集めましたが、これをどのように応用できるのかという事に誰も気づいてはいませんでした。
しかし、違法サイト「シルクロード」という闇の犯罪組織のグループが、このビットコインのプログラムを悪用したことで、普及のきっかけとなりました。「シルクロード」はこのビットコインのプログラムを、大口取引の決算の手段として用いました。いつでも誰でも好きなタイミングで瞬時に送金が出来、手数料もかからないこのシステムが、犯罪組織には好都合だったわけです。
しかも、この取引には政府も金融機関も全く関与しません。結果的には「シルクロード」は摘発されます。このニュースがアメリカの3大ネットワークニュースとして報道されたことで、アメリカの多くの人々が手数料もほとんどかからずに、瞬時の送金できる便利さに気づくことになります。アメリカは日本と違って送金事情が不便で、国内間の送金でさえ数日を要し、手数料も日本と比べ高いというのも、このシステムに注目が集まった理由の一つです。

 

注目が集まるビットコイン

「シルクロード」が摘発され、ビットコインに注目が集まると2010年6月の時点で1ビットコイン8セントだったものが、この摘発のニュースを受けて1ビットコイン31ドルまで上昇しました。このビットコインの認知度の高まりと価値の上昇と共に、様々なビットコイン関連のビジネスが世の中に登場していきます。
そして2013年3月にキプロスショックが起こります。キプロスが財政破綻してしまうわけですが、それによりキプロス政府が発行している通貨は紙切れ同然の価値のないものに変わってしまいます。このニュースを聞いた多くの国民は政府が介在していないビットコインを買い求めました。そのことによりまたビットコインの価値は上昇し、1ビットコイン200ドルになります。その8か月後には更に急上昇し、1ビットコインは1200ドルまで価値は上がりました。
この1200ドルまで価値が急上昇したのには、中国の富裕層が関係しています。中国の富裕層がビットコインの存在を知り爆買いを始めました。これにも中国特有の事情が絡んでおり、中国は規制が厳しく中国の通貨である元を、米ドルやユーロに変えることが容易ではありません。
そういった事情があるため、米ドルやユーロを手に入れるためにビットコインを介在させ手に入れようと考えたのです。
しかし、その後これに気付いた中国政府が金融機関の事業としてビットコインを扱う事を禁止し、ビットコインの価格は一気に下がり始めることになります。さらに2014年に世界最大のビットコイン取引所であったMt.Goxが破綻したことで、さらに価値が暴落しました。
これによりビットコインは終わりだと、巷でささやかれることになるのですが、これが仮想通貨時代の幕開けとなるのです。

 

ビットコインの価値の定着

終わりを迎えると予想されていたビットコインなのですが、どんどん定着し知名度も高まっていきました。
2014年6月には、日本で国内初のビットコインATMが登場し、PCの大手Dellはアメリカでビットコインの支払いを開始しました。Paypalもビットコイン決済の導入を行うなど、どんどん広がりを見せていきます。
2015年にはEUの最高裁判所でビットコインを通貨として認める判決が下されます。2016年夏には、1ビットコイン約60000円で取引されるまでの価値になりました。
その後の日本でも公共料金の支払いにもビットコインが導入され、大手の3大銀行もFinTechに着手することになり、日本政府もビットコインを貨幣に認定する法規制案を閣議決定しました。
2016年10月には、これまでビットコインを獲得するのに掛かっていた消費税が無税になりました。これはそれまでビットコインを商品として扱っていたものから、通貨として認めたという事です。
2017年には数多くの仮想通貨が誕生しています。
それはこれからも続くと思われますが、ビットコインのように定着していくかはわかりません。

 

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