仮想通貨はビットコインだけではない
日本人が仮想通貨と聞くとほとんどの方がビットコインを思い浮かべると思います。仮想通貨=ビットコインと思っている方も多いのではないでしょうか。
仮想通貨というのは1000以上存在しといるともいわれており、詳細数を把握しているのは誰もいないのではないかとも言われているほどです。1000以上もある仮想通貨ですが、実態があり流通しているのは数えるほどしかありません。一番有名な仮想通貨であるビットコインの時価総額は世界1位です。
このイーサリアムは、ビットコインに次ぐ2位の時価総額を誇っています。
イーサリアム誕生の経緯
この仮想通貨イーサリアムは、2013年にヴィタリック・ブテリンという人物により設計され、2014年にプレセールが開始されました。
2015年には日本の仮想通貨取引所でも取引が始まりました。
このイーサリアムは2014年に、スイスで設立された「イーサリアム財団」によって、資金は管理されています。この「イーサリアム財団」は非営利団体で、イーサリアムプロジェクトが資金を調達しています。
イーサリアムの開発は「ETH DEV」というヴィタリック・ブリテンを中心とした開発者達によって行なわれています。現在イーサリアムの開発を行なっている開発者は「ETH DEV」をはじめとして、世界中に存在し日々開発が進められています。イーサリアムの開発に貢献した開発者には、報酬が与えられインセンティブも用意されています。そういった報酬やインセンティブの効果もあり、活発に開発が進められています。
イーサリアムもビットコインと同様に開発者は存在していますが、管理者は存在しません。
イーサリアムの特徴
イーサリアムはビットコインと同様の仮想通貨ではありますが、ビットコインとは特徴が大きく異なります。
ビットコインは「決済システム」が主なのに対し、イーサリアムは「アプリケーション作成のプラットフォーム」です。
イーサリアムのブロックチェーンを利用し誰もがアプリケーションを作成することが出来ます。
ビットコインに関してもブロックチェーンを利用しアプリケーションを作成することはできるのですが、イーサリアムのほうが柔軟に設計されているため、幅の広いアプリケーション作成が可能のようです。
ビットコインはあまり応用が出来ないプログラミングとして設計されていますが、イーサリアムはその逆で「チューリング完全」というプログラミングを目指して開発が進められています。
この「チューリング完全」とは何でもできるプログラミングの事で、イーサリアムはそれを目指しています。
イーサリアムの通貨単位
イーサリアムの通貨単位を「ETH」(イーサ)といいます。
イーサリアムはビットコインと違い、決済システムではなくプラットフォームなのですが通貨を持っています。
イーサリアムの通貨は、イーサリアムのブロックチェーン上で作成されたアプリなどの稼働させるために使用します。
この「ETH」は、イーサリアムアプリケーションを動かす燃料のようなイメージがあるため、「Gas」(ガス)と呼ばれています。「ETH」は通貨としての機能もあるため、対法定通貨や対仮想通貨のレートが存在します。
このイーサリアムアプリケーションが増えれば増えるほど、それを動かす「ETH」の需要は増加します。その結果「ETH」の価格は上がっていきます。そのため、投資家たちも注目し、活発な取引が行われているのです。
イーサリアムの機能と脆弱性
イーサリアムはアプリケーションを作成するプラットフォームとして、とても優れています、そしてビットコインのブロックチェーンとは異なり、ブロックチェーンのブロックに他の記述をする事が可能になっています。
こうすることで、イーサリアムブロックチェーンを利用しアプリケーションの開発が出来るようになっています。この他の記述が出来るというイーサリアム最大の特徴ともいえる部分が、イーサリアムの脆弱性を生み出しています。これにより、イーサリアムは過去に数多くのプログラム修正を行っており、「ETH」とは異なる通貨である「ETC」を生み出さなくてはならなくなりました。
スマートコントラクトとは?
イーサリアムで作成できるテクノロジーの中に「スマートコントラクト」があります。この「スマートコントラクト」は「スマートな契約」という意味で、このイーサリアムでは、ビットコインとは異なりブロックチェーン上に取引と契約を残せるようになっています。
ブロックチェーンを改ざんすることは難しいので、契約を改ざんするなどの不正防止にもなります。
今後のイーサリアム
イーサリアムの今後はどのような未来なのでしょう?
イーサリアムでアプリケーションが開発されるたびに話題を呼び投資家の注目が集まります。ICOなどでもイーサリアムを利用したアプリケーションが発表されていますし、大企業もイーサリアムに注目し数々のプロジェクトが進められています。今後もますますイーサリアムに注目が集まると予想されていますが、まだまだイーサリアムは実験段階だという声もあります。
今後も、イーサリアムに注目していきましょう。