2018/02/17 最終更新日:2019/11/13

ビットコインなどの仮想通貨でよく聞くウォレットって何のこと?

仮想通貨とは一体どういうもの?
ビットコインなどに代表される仮想通貨とは、発行主体や運用期間が存在せず、通貨や紙幣も存在しない通貨の事です。
法定通貨などは国家が発行主体となり中央銀行が運用期間となりますが、仮想通貨に関しては国や銀行に当たるような組織は存在しません。
そういった組織が存在しない代わりに、ブロックチェーンというシステムを用い運用されています。
ブロックチェーンというシステムで運用されている仮想通貨システムはマイニングで成り立っています。


ビットコインのシステムは「ブロック」を生成しているのですが、この「ブロック」というものを生成することを非常に難しくしており、それにより改ざん耐性を実現しています。
このブロックを生成するのに必要な処理は、膨大な計算能力が必要となります。そのため、多くのユーザーが計算に協力しなければ、処理がどんどん溜まっていってしまいます。
この計算処理に沢山のユーザーに参加してもらうため、計算処理を最初に成功させたユーザーに仮想通貨を成功報酬として支払っています。
この計算に対して、他のユーザーが計算間違いや処理がおかしくないか確認する仕組みも組み込まれていて、不正な処理に対しても十分な耐性が確保されています。
こういったシステムにより、仮想通貨は高いセキュリティを保ち、高速な処理を可能にしています。

 

仮想通貨と暗号通貨は同じ

ビットコインなど仮想通貨と呼ばれていますが、正式には取引の際に高度な暗号を用いられるので、暗号通貨(Cryptocurrency)と言います。
しかし、日本で最初に報道された際に、ビットコインを仮想通貨と紹介したため、仮想通貨という呼び名が定着しました。
本来仮想通貨は、オンラインゲーム内などの通貨の事を指します。
現状では、法律上などでも仮想通貨と暗号通貨は同じような意味合いで扱われているので、特に使分ける必要はなく同じものと考えてかまいません。

 

仮想通貨のウォレット

仮想通貨のウォレットというのは、私たちが持っている財布をイメージしていただければわかりやすいと思います。
法定通貨の場合は、硬貨や紙幣を財布にしまうことで、自身で管理することが出来ますが、仮想通貨の場合は、法定通貨とは違って現物の硬貨や紙幣が存在しません。
そのため、ネットワーク上に財布を作る必要があり、それがウォレットです。
ビットコインなどの取引の決済を行う場合も、このウォレットを利用して支払いを行います。

 

ウォレットの種類

仮想通貨をオンライン上で取引を行うため、ウォレットもオンライン上にしなければいけないと思われがちですが、ウォレットには種類があり、必ずしもオンライン上に置かなくてもいいです。
仮想通貨のウォレットにはオンラインで管理を行うもや、PCだけで管理を行うもの、ペーパーで管理するものがあります。

①ウェブウォレット
ウェブウォレットとは、インターネット上で利用するウォレットサービスの事です。運営元の管理者が存在します。
オンラインで使用可能なため、インターネットに繋がっていればどこでも使用することが出来ます。

ウェブウォレットのメリット
・インターネットに繋がれば、場所も端末も選ばず利用できる
・無料で簡単に始められる
・登録が簡単

ウェブウォレットのデメリット
・セキュリティーが甘い
・秘密鍵を自身で管理できない

②デスクトップウォレット
デスクトップウォレットとは、自分のPC上にソフトウェアをインストールしローカル環境で使用するウォレットサービスの事です。
デスクトップウォレットは自身のPCで操作することができて、ウォレットによってはインターネットに繋がっていなくても操作が可能です。
ウェブウォレットなどと比べセキュリティーが高いのが特徴です。

デスクトップウォレットのメリット
・ローカルな環境でも使用が可能
・セキュリティーが高い
・高性能
・無料で利用できる

デスクトップウォレットのデメリット
・ダウンロードにかなりの時間を要する
・起動するたびに取引履歴を記録したブロックチェーンをダウンロードしなければいけない
・初期設定が面倒
・PCが破損した場合の復旧などが困難
・PCがウイルスに感染したり、ハッキングを受けると流出の危険がある

③ペーパーウォレット
ペーパーウォレットとは、ビットコインなどの仮想通貨を紙などに記録し管理するものです。
紙にビットコインや仮想通貨のウォレットアドレスと秘密鍵などを印刷し保管できるようにしたものです。
長期間オフライン状態で安全に保存したい場合などに適しています。

ペーパーウォレットのメリット
・ウォレットの中で一番セキュリティーが高い
・印刷費以外の費用が掛からない

ペーパーウォレットのデメリット
・紛失してしまう可能性がある
・印刷したインクなどの劣化や滲みなどが起こり判別不可能になる可能性がある
・ペーパーウォレットは一度の取引で一度しか使えない

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