2018/03/08 最終更新日:2019/11/13

資産形成での目標利回りの決め方とその手法

目標利回りを決める前に決めておきたいこと

資産形成や資産運用を始めるにあたり、目標利回りを決めることは計画的に資産を作り上げていく上でとても大切です。
しかし、目標利回りを決める前に、資産形成や資産運用をする目的を決めましょう。


資産運用などにおいても様々な形があり、老後のための生活資金の為なのか、不労所得を得る事で日々の生活を楽にするためなのかなど、その目的をはっきりさせておく必要はあります。
目的自体はどんな目的でも構いません。
会社員の方で現在の給料に不満があり、+23万欲しいというものでもいいですし、将来的な子供の教育資金を作りたいというものでもいいでしょう。
こういった様々な目的によって目標となる金額が決定し、それにより利回りが決定します。
目標利回りは高いに越したことはないという考え方も出来ますが、投資において高い利回りというのは総じてリスクは高くなる傾向があります。
目的に合った利回りに設定することで余計なリスクを取る必要がなくなるので、資産形成や資産運用の目的を決め、それに沿って目標利回りを決めましょう。
こうして資産形成または資産運用の目的が決まったら、毎月の投資金額と運用期間を決めます。
目的が決まっていれば、いつまでの時期にどのくらいの金額が必要になるのかが見えてきますので、それに合わせて利回りを決めることになります。
例えば5年後に子供が学校に行くことになるという場合であれば、5年後に必要な金額を5年という期間で作れる利回りが、目標利回りになります。
この際の投資金額というのも重要で、投資金額が大きければ大きいほどリターンも大きくなります。
しかし金額が大きくなればリターンもリスクも大きくなりますので、目標金額と目標利回りとのバランスを考え、毎月の投資金額を決定しましょう。
リスクを考慮するのであれば、毎月の生活資金などは確保した上で余剰資金を投資に回すことが理想です。
投資はリスクがあるので、無理のない範囲で行うことも大切です。

 

有効な投資手法である分散投資

資産形成においても資産運用においても、投資リスクを軽減する有効な方法の1つが分散投資です。
1つの金融商品に投資を行うのではなく、複数の金融商品に投資を行う手法です。
投資にはリスクがつきものなのですが、1つの金融商品に固執し投資を行うと、そのリスクをすべて受け入れなければいけませんが、分散投資であればそれぞれの金融商品のメリットを生かし、デメリットを補うことが出来ます。
結果リスクを軽減につながります。
分散投資であれば、1つの金融商品で損失が出てしまったとしても、他の金融商品で利益が出ていればそれほど大きな損失になりません。
しかし、1つの金融商品で損失が出ると全て損失になってしまうので、場合によっては1度に資産が無くなってしまう可能性もあります。
こういった理由から、分散投資は安定的な資産形成や資産運用を行う上で有効な投資手法です。
複数の金融資産に投資を行うので、利回りも複数の金融商品から算出し目標利回りになるように組み合わせを行いましょう。

 

中長期投資とリバランス

資産形成を行う上で中長期的な投資は有効な投資手法の1つです。
デイトレードに代表される短期売買などでも資産形成は可能ですが、リターンも大きい分リスクも大きいという特徴があります。
資産形成という目的を達成するのに、短期売買でも不可能ではないのですがベストの方法ではありません。
確実に資産を形成し、運用を行うのであれば中長期的な投資を行うほうが確実性は高いです。
中長期投資の投資は、短期売買のように日々の値動きに左右されることなく、長い視点での値動きを考えていけば良いので、日々一喜一憂することなく心に余裕を持つことが出来ます。
こうした心の余裕は投資においてとても大切で、投資において必要な冷静な判断に繋がります。
そして中長期の投資に欠かせないのがリバランスです。
中長期投資を行い、資金を投じたまま放っておいてしまうと、リスク軽減の効果が薄くなっていってしまいます。
こうしたときにリバランスを行い、メンテナンスを行うのです。
リバランスとは資産配分の再調整という意味で、崩れてしまった資産配分を元の比率に戻すことをいいます。
例えば、株式投資を含めた分散投資を行っているとして、投資を行なっている株式の価格がすごい値上がりをしたとします。
これは資産が増えたという事になるのでとても喜ばしいことではあるのですが、株式の資産が増えているという事は当初予定していた資産配分は崩れています。
そしてこのまま株式の価格が上がり続けるのであれば、そのままでもよいのですが、大きく値上がりしたものは総じて大きく値下がりするリスクがあります。
この状態を放っておくという事は、値上がりした株式という資産が抱えるリスクを抱え続けるという事になります。
リバランスをすることで、こうした想定以上のリスクを正常の想定値に戻す事が出来ます。
そうすることで、リスクが下がり安定的で確実な資産形成と資産運用を行うことが出来るのです。

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