情報過多な現代。いろいろな目的で資産を増やす手立てはないかと考えられている方も多いと思われます。今回は、投資流動性の低い不動産投資で構築する資産形成とファンドを構築して資産を形成するポートフォリオについてシミュレーションしていきます。
■不動産投資で資産形成
フロー型資産とストック型資産があります。どのようなものなのか見ていきましょう。
■フロー型資産
この資産形成は、短く説明すると、現金の獲得です。フロー型は、毎月家賃収入から産出される利益です。インカムゲインとも呼ばれていて、所有する資産で安定かつ継続して受け取る現金収入のことです。
■ストック型資産
ストック型の資産形成とは、現金ではなく不動産の価値と不動産の形での貯蓄を意味します。ローンなどを返済して最終的に不動産を売却した際に手元に残る資産です。不動産購入の際は通常、金融機関から融資という形のローンを組みます。ローンを順調に返済し続けていくことで、元本を返済していきローンの残額は減ります。時期を見て不動産売却することで利益を出す方法もあります。不動産の資産価値をストックしタイミングを見計らい売却し利益を得られることも利点の一つです。
■不動産投資で得た資産を育てる
折カバンを作成してみましょう。折カバンとは、ポートフォリオを意味し簡単に説明すると所有する資産とこれから所有するであろう資産の組み合わせとその比率のことです。
■どの様なポートフォリオが良いのかシミュレートしていきましょう。
・年金積立金管理型のポートフォリオを考える。
☆基本的なポートフォリオ
=国内債券35%
=国内株式25%
=外国株式25%
=外国債券15%
☆リスクやリターンを抑えたポートフォリオ(価格変動が少なく安全資産の国内債券が多い分散例)
=国内株式10%
=国内REIT10%
=国内債券を80%
☆リスクやリターンを抑えながらも多少のリターンを狙う(為替リスクを抑え国内株式とREIT保有比率均等分散例)
=国内株式25%
=国内REIT25%
=国内債券を50%
☆海外にも投資してリターン狙い(為替の変動リスク取り分散例)
=国内株式10%
=先進国株式30%
=国内REIT25%
=先進国REIT15%
=国内債券20%
☆積極的にリターン狙い(積極的リスクからのリターン例)
=先進国株式60%
=新興国株式40%
☆資産分散均等型(値動き抑えて幅広く分散した例)
=国内株式25%
=国内債券25%
=先進国株式25%
=先進国債権25%
=国内REIT25%
=先進国REIT25%
=新興国株式25%
=新興国債権25%
■資産形成の鉄則
自分なりに納得のいく折カバンを作りましょう。まず目標を立て、どのくらいの予算を積み立てるか決め株や債券、外貨のバランスを考えどのファンドを狙うか長期で狙うのか短期で集中して狙うか初期投資にいくらかけるかなどイメージすることも大切です。