来る翌年の2019年、ついに消費税が増税されますね。1989年4月に最初の消費税が導入されてから今までで2回増税されています。そして、次の増税が10%になることが決まってから2回、増税の延期がありました。増税は個人的にはしてほしくないと思ってはいますが、どのような影響があるのでしょうか。また、何故延期になったのでしょうか。今回はこの2つを中心にお話していきます。
■延期の理由
理由を話す前に、「景気弾力条項」という規定をご存知でしょうか。これは、景気が悪くなっている時には国の判断で増税することを先延ばしにすることができるという制度です。
そして、増税延期の2回のうちの1回目、最初は2014年の4月に増税したのですが、増税される直前にめちゃくちゃ商品を買い込みまくったことがあり、その反動として消費が低迷してしまいました。
そこで、政府は1回目の増税の延期を決めました。その時に使われた仕組みが先述した「景気弾力条項」です。これを用いて延期されました。そして、これ以降は増税の延期は行わないとして、景気弾力条項を消しました。
2回目の増税延期は、2016年の6月です。今回は今までとは延期する理由が違うとされています。1回目の増税のあとに予想していた通りの消費が回復しなかったこと、そして世界規模での商品の平均での相場が低迷していて、その低迷の仕方がリーマンショックの時に似ていた、という理由で政府は説明しました。
■増税による影響
影響について、主に4つあります。
①消費が減る
これは想像し易いと思いますが、やっぱり消費税が増えると買うものも前よりは減ってきます。節約にはなるかもしれませんので一概には悪いとは言えないでしょう。
②大手以外の企業への負担が増える
大手以外の企業、すなわち中小企業には消費税の増加は大変負担になります。その結果、職を失ってしまう方や企業の倒産が増えてしまいます。
③景気が悪くなる
①で説明した通りになると、お金のまわりが悪くなるので景気が悪くなってしまいます。
④駆け込み需要による影響
増税する直前になると安いうちに買うという方が大勢いるのでその時だけは景気がすごく良くなるのですが、増税されたあとには買われる量が少なくなるのでその反動として景気が一気に悪くなります。
■消費税システム自体に疑問を感じる
増税を過去に2回も延期しているのに未だに増税しようとしている国の考えがよくわからない方もいらっしゃると思います。経済状況を見ても増税することができないから延期したし、選挙など国の都合でも延期していたので納得や理解することは難しいと思います。
一応は翌年の10月から、ということにはなっていますが、今までのことを考えるともしかしたらがあるかもしれませんね。
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