老後が何歳からなのか、定年退職して60歳から老後となるのでしょうが、高齢化と平均寿命が長くなっていることもあり、現代は60歳を過ぎても働く人が多く、実際のところ生活維持のために働かなければならないのが現状だと思います。それでは老後を安心して楽しく暮らすためには、老後資金を何時頃から準備したら良いのか調べていきましょう。
■老後資金準備の必要性
現在の平均寿命は89歳で、人生100年といわれるほど平均寿命が長くなっています。厚生労働省の調査によると、勤続年数38年の大学卒で退職金は約2488万、勤続年数42年高校卒の退職金は約2268万となっていて、大卒と高卒で約220万の差があります。
公的年金では、厚生年金が月額約22万円となり、30年間務めた夫婦の場合、夫は約3,500万円、専業主婦は約2,000万円といわれています。基本的に60歳からが老後ですが、今は何歳からが老後なのかわからなくなっているのが現状です。
実際60歳を過ぎても働いている人が多く、毎日の生活費や家賃、医療費など、退職後の生活を補うための老後資金を老後前に平均寿命以上長生きした場合を考えて、定期的に資金を受取るができる対策を準備しておくことが大切です。
■実際に必要な老後の資金額!
調査によると、家族構成や健康状態等を考慮するとばらつきはありますが、目安として実際に必要な老後の資金額は夫婦で3,000万円程度といわれています。最低でもそのくらいは準備しておく必要があります。
平均寿命を90歳とする場合、毎月の生活費が約30万円必要です。公的年金の受取額は夫婦で月額約25万円です。夫が会社員で妻が専業主婦という世帯の年金受給額は約6,000万円になりますので、老後の生活資金9,000万円から年金額6,000万円を差引いた場合、約3,000万円の不足分が老後に必要な資金となります。
■老後資金の準備は何歳から?
60歳から30年生き続けた場合、受給年金は約3,000万円。退職一時金が約2,000万円、合計5,000万円程度です。月々の支払や生活費、病気によって医療費も掛かることを考えたら、30年間で約5,000万円は厳しいといえるでしょう。老後資金の計画は早いに越したことはありませんが、現在の生活でもお金は必要です。年代別に老後資金の貯め方を考える必要があります。
20代は就業期間も短いため給料も少なく、ましてや親になった状態の方は、子供が成長するまで育児費用で精一杯ですので、老後資金の貯蓄は子育てが落ち着いてからの方が離床ではあります。無理のない程度に貯蓄や投資で積み立てをして老後資金作りをしていきましょう。
30代は20代に比べると収入も上がり、家計に余裕が出てくるので老後資金も貯めやすく、生活費の出費も少なくなりますので、30代の内に老後資金を貯蓄や積み立てで貯めることで、無理なく老後資金を形成していくことができます。
40代以上は、子供が成人するまでに定年を迎えますので、確実に老後資金を貯めていく必要があります。40代は、20代・30代に比べて収入があるので、親になる前にはある程度老後資金が貯まっている方もいます。家計の費用をおさえて、今まで貯めた貯蓄を減らさないように意識して積み立て貯蓄や積み立て投資で資金を貯めるように心がけましょう。
■資産運用による老後資金の準備!
老後資金の準備は貯蓄だけでなかなか難しいものがあります。貯蓄と併せて資産運用も併せて検討するしていくことが大切です。
①不動産投資
不動産投資での資産運用は、賃貸需要の確かな不動産に投資をすることで、毎月安定した家賃収入を得ることができます。安心できる老後を過ごすためにも不動産投資は良い方法だといえます。
②投資信託
信託報酬という形での費用負担はありますが、運用をプロに任せることで安心感とリスクを最小限におさえられる点の魅力があります。
③株式投資
適切な判断をもとに株を保有することで継続的に分配金を受取ることが可能ですし、経済状況によっては売却することで売買差益を得ることもできます。
■まとめ
老後資金の資金はいくら必要なのか?、何歳から始めた方がいいのか? 年々公的年金の支給額が減っていることを考えると、早すぎるということはありません。将来、安心して年金がもらえるとも限りませんので、年齢に関係なく今から老後のために資金を貯蓄しておくことが大切です。