貯蓄と不動産投資のお金の増やし方を考えると、投資の方はリスクばかりが気になって増える気がしないと思う方もいるでしょう。貯蓄は元本が減らないからと「安心」ばかりに目がいくのです。この考え方では、なかなかお金は増えないです。不動産投資と貯蓄の分け方によって、「お金が増える仕組み」を考えていきましょう。
■不動産投資と貯蓄の考え方
不動産投資と貯蓄の考え方を比べて、お金の流れを考えてみましょう。
◎不動産投資の価値の変動
不動産投資の場合、土地の価格はバブルのように、よほどのことがない限り大きく変動することは考えにくいです。しかし、建物の価格は、築年数とともに資産価値が目減りしていくことになります。
長く所有することで価値が下がり、維持する為の管理費用はかかる為にマイナス面もありますが、家賃収入での投資の回収ができるし、不動産は確実に残るのでプラス面にも目を向けるべきです。
◎貯蓄の価値の変動
現在の金利ゼロの時代からすると、貯蓄でお金を増やす考え方は、気が遠くなる計画に思えます。しかし、元本が移動することはありませんし、数字自体は減りません。しかし、金利の低い時代でも頑張って貯蓄したとしても、貯蓄の数字が減らなくとも、お金の価値観は物価の上昇によって左右されますし、現在の1000万円が10年後の1000万円と同じ価値とは限らないのです。結果的に資産価値は減少しているといえます。
◎キャッシュ・フロー(お金の流れ)から価値観がわかる
不動産投資で得た家賃収入を家族の教育資金に充てたり、次の投資に備えたりと、お金の収支によって資産価値の減少はないのがメリットです。毎年100万円の利益があれば、10年後には1000万円になり、不動産の価値が加わる為に資産価値は、1.5倍くらいになってしまうでしょう。(あくまでも単純計算として)
一方、貯蓄が2000万円のキャッシュフローから価値観を考えてみると、毎年100万円の教育資金を10年間出費したとします。(実際に10年はあり得ませんが)貯蓄の残りは1000万円となり、最初の貯蓄額から2分の1になってしまいます。このように、キャッシュフローとは、生きたお金の使い道です。不動産投資と貯蓄の考え方を分けて理解することが、お金を増やすことにつながります。
■お金が増える仕組みから「分ける考え方」
お金が増える仕組みには、スタート地点から考え方が違います。貯蓄でお金を増やすには、収入の中から貯蓄の分と、個人の消費する生活費を「分ける考え方」から始まっています。
その逆の行動として、収入の余りを貯蓄に回すことは、計画的に貯蓄がおこなわれておらず、目標の金額や期間の設定などもできておらず、たまたま余ったお金を貯蓄に回しただけに過ぎないので、結果、お金が増えないということになるのです。貯蓄と生活費の口座を分けることから、お金が増えるかどうかが決まっているのです。
■不動産投資は自然にお金が増える「分け方」
不動産投資は家賃収入によって、会社の給与とは関係なく「不労所得」が入ってきます。給与所得を貯蓄と生活費に分けたとしても、家賃収入は別の貯蓄として増えていくことになります。
貯蓄するスピードは、倍にも3倍にも増えていくでしょう。不動産投資をおこなっているほとんどの人が、家賃収入の口座を「分けた考え方」によって実行しています。不動産投資の収入は減らすこと無く、確実に増えていき自己資金が確保できれば、更に投資をおこなうことで複利的にお金を増やしていくことにつながります。
■まとめ
不動産投資と貯蓄の分け方でお金が増える仕組みを理解することは、不動産投資の成功にもつながるので、参考になることを期待します。