サラリーマンなら働いているときであれば、毎月給与がいただけるため、日々の生活に困窮することもありませんが、定年を迎えると年金や貯金に頼る生活にシフトします。十分な貯えがあれば良いのですが、年金だけで生活をしていくことは困難であることも多いものです。そこで、若いときから老後資金を作ることを意識したライフプランが必要となります。今回は、不動産投資で始める老後資金の作り方をテーマにみていきましょう。
■老後資金、目安は一人2500万円
厚生労働省によると、統計的には毎日5時間平均寿命が延びており、30年後には平均寿命が100歳に到達すると言われています。
少子高齢化、人口減少で将来もらえるはずの年金は期待できない中、老後資金として必要になる目安は、一人2500万円といわれています。
超低金利といわれているこの時勢に、働いて得たお金を金融機関に預けていても、夫婦合わせて5000万円という貯金を貯めていくことは至難の業でしょう。
■なぜ不動産投資なのか
利息ではわずかしか増えていかない預貯金を、どのように活かし老後資金を貯えていくのかということになりますが、投資という考え方を決断する方がほとんどでしょう。
その投資法にも種類があり、商品ごとにもリスクやリターン、投資期間など様々です。そこでやはり考えるポイントは「投資の目的」と「リスク」です。
例えば、よく目にするのが株式投資ですが、株価の変動が大きいためリターンは大きいがリスクも大きいというのが特徴です。
その点からみると、不動産投資のリターンは株式投資より落ちますが、リスクは少なく、安定した家賃収入があり、将来の不労所得や年金対策にもなり、また、投資初心者にも先がみやすい手を出しやすい投資法といえるでしょう。
■不動産投資で老後資金を作る
老後資金を作るための不動産投資は、早ければ早いほど良いでしょう。不動産投資は、マンションやアパートなど不動産を購入し、賃料収入を得る長期にわたった投資方法です。
仮に30代で不動産投資を始めたとして、住宅ローンを利用しての投資でしたら、毎月の返済も50代から始めるよりは早く完済しますので、その分老後資金として家賃所得を積み立てることができます。
したがって、都心のような空室リスクに備えたワンルームマンションに投資し、ローンを活用したとしても、家賃設定に見合ったローン返済額に設定し、そこから毎月貯金しながら老後資金を作り、ローン完済後は毎月、家賃収入を老後資金に全てまわすような経営ができるのなら老後も安泰です。
■まとめ
仮に東京の中古ワンルームマンションを2戸持っていれば、毎月の家賃収入は12万円を手にすることができ、年間144万円、30年間では4320万円になります。65歳定年を迎えるまでに老後資金を積立、年金に代わる不労所得が得られるよう、今から計画立てていきましょう。