不動産投資は他の投資に比べてリスクが少なく、誰でも投資を始めやすいものとしていろいろ記事において紹介されています。しかし、絶対なんて言葉を信じてはいけません。私たちがお勧めしているものは、根拠に基づいて紹介していますが、失敗も存在するという事実は否定できません。不動産投資においてサラリーマンが、失敗する方向性について紹介しましょう。
■サラリーマンが失敗する不動産投資とは
サラリーマンが、不動産投資を参入できやすい理由として、安定した給与(資金源)が確保できることでしょう。特に公務員は、投資のローンを組む為の信用度が高いので、金融機関から融資を受けやすくなっているのです。
ローン返済のことを考えると、サラリーマンの給与は、信頼度の高い根拠となってきます。しかし、それでも失敗するまでに至るのは、それだけの理由が存在するからなのです。以下に述べる理由について参考にしましょう。
◎「自己資金ゼロでも融資可能」に注意
確かに自己資金が少なくても、ゼロに近い資金であっても、不動産投資の参入が可能な時代です。金利も少なくて、金融機関は不動産投資への間口を広げてくるでしょう。しかし、自己の返済能力や、管理面での資金については計画性が必要です。何事も、計画的に物事を分析し、判断は慎重に行う必要があります。
投資する前に、資金面の返済は可能かどうか。長期における返済期間で生活面の資金は足りているのか、考えなければなりません。この資金面での計画性における検討ができていなければ、失敗する可能性が高いといえます。
◎サラリーマンは、管理面に対する時間はない
サラリーマンの副業が可能になったからといって、賃貸管理までを自分で行うには時間がないのではないでしょうか。仮に自己管理が出来ていたとしても、本業であるサラリーマンの仕事へ影響を与えかねません。
安定した収入である給与や賞与は、不動産投資の返済に充てる大事な部分です。万が一の事態に対して、会社勤めが無くなる事態に陥っては、元も子もなくなる始末です。将来的な投資の拡大も視野に入れて、賃貸管理は不動産業者に委託したほうが良いでしょう。特に公務員の場合は、職務規定が厳しいので必須となるはずです。
◎投資物件の選択に注意
不動産投資の対象はいろいろありますが、初心者でも比較的、失敗しにくいワンルームマンションをおすすめしています。中には、家族向けの物件もありますが、もし、将来的に住む為のマンションを投資の対象に考えてしまうと、失敗を招くことになります。
ワンルームマンションの場合、大学生ならば約4年間、会社の単身赴任や出向などでも短期的や長期的にも需要は多いです。それに比べて家族向けとなると、家族の求めるライフスタイルに限定されてしまう恐れがあるので、需要の変動に追いついていくことが難しくなる場合があります。利用価値が少なくて、修繕費用に対する管理費用の出費が多くなる可能性があるので、不動産の対象選びは重要です。
◎物件管理やまわりの環境に注意
都内のワンルームマンションで、駅の近くとなれば、まさに不動産投資の中心といえます。しかし、周りを取り巻く環境も時代や築年数によって、競争力を低下させる原因となってきます。賃貸物件を求めるお客としては、似たように物件に対して比較をし、値段や設備などと共に、築年数なども気になってきます。競争力が低下した場合、処置の方法においても失敗しない不動産投資の管理として、改装するのか売却するのか、値段をさげるのか、失敗しない選択を迫られるになります。
■それでも不動産投資をすすめる理由
世の中には、不公平が存在します。不動産投資が100%信頼できるとはいいませんが、今までの蓄積された実例からみても、やはり不動産投資をすすめることになります。不動産投資は、安定した現金収入が見込めます。(中にはそうでない物件もあります)
社会的な実情として、会社には転勤があったり、長期の移動があったりします。そして大学への入学で、大学がある場所へと約4年間の住まいを確保することになります。人の流れと「住む場所の需要」は、将来的にもなくなる可能性は低いといえるしょう。
これだけでも「確実な投資への根拠」は存在するのです。失敗するとしたら「必要性がないものへの投資」や「競争率の高い投資」に手を出しているのではないでしょうか。居住用の住宅は、毎年毎年増え続けています。はたして、あなたの投資物件は正しい投資対象なのでしょうか。
サラリーマンも、最近は副業を認められています。サラリーマンの本業は、会社に勤めた代価として給与や賞与を頂くことです。安定した収入が基盤にあるからこそ、副業にも手を出せる環境にあるのです。サラリーマンは、副業を管理する時間は少ないでしょう。サラリーマンにとって、副業である不動産投資の失敗を防ぐためにも、投資対象となる物件選びが重要になってくるのです。