2019/04/27 最終更新日:2019/04/29

不動産投資を行うサラリーマンの未来とは

サラリーマンの不動産投資を考える上で、社会情勢や経済状況は大きく関わってきています。特に、人口の減少が不動産投資では、深刻な問題となっています。不動産投資を行うサラリーマンからすれば、現状よりも未来に対する不安が高まるばかりです。不動産投資を行うサラリーマンの未来について考えてみたいと思います。

■人口減少が及ぼす不動産事情

人口減少が及ぼす不動産事情としては、新築物件の需要がなくても一定の数が増えるのに対して、中古物件などの割合も増えてきます。全体的な数字から比べると、人口減少から不動産購入や賃貸物件の需要は確実に減っていく事がわかります。数字的な観点から考えた場合に、賃貸物件に対する空室率が増える事が、不動産投資には、悪影響と言う事がわかります。

現状の空室割合を関東地方の県を参考に見てみると、全体の80%強が満室を示しており、20%弱が空室率となっています。空室がある状況は、いつでもありえる事なのですが、需要の絶対数は、なくならないと考えます。空室率が20%でも成り立つ投資家がいるのですから、未来を考えても人口と賃貸物件の需要が相対的に減少していく事で、不動産投資は成り立つものだと思います。ここで、大事なのは賃貸管理がうまくいっている80%と、賃貸管理がうまくいかない20%に分かれている事なのです。

■賃貸管理とサラリーマン

サラリーマンの場合は、本業がサラリーマンとしての職責があるので、賃貸管理に時間を取られるわけにはいかず、どうしても委託管理をする事になってしまいます。2足のワラジをはく事の難しさを痛感するところですが、人口減少から及ぼす影響を考えると、「賃貸管理」を上手に行わなければ、サラリーマン投資家は、賃貸経営が難しいと言えます。

「賃貸管理」を自分自身で行うには、サラリーマンの仕事がおろそかになってしまいます。信頼のおける家族で賃貸管理をまかせて、税金の面から考えた場合に、配偶者に不動産経営を代理で行ってもらうなどの努力が必要になってくるのです。

■サラリーマンだからこそ不動産投資の分析に力を入れる

サラリーマンの不動産投資は片手間の不労収入目的と思われていますが、不動産投資のコツをつかむ事で未来に備える事ができます。賃貸経営において安定した収入がある場合でも、確実な事など世の中には、存在しないのです。大きな企業でさえ将来を考えた対策を常に行っているのです。私たちサラリーマンが、企業努力を真似しないわけにはいかないのです。不動産投資の分析に力を入れる事で、未来に対する方向性がわかるのです。

投資の対象を選ぶ場合には、都会の安定した物件を選ぶ事から始めます。徐々に都心から離れる事で、投資物件の対象を地方の利回りの高い物件へとシフトしていくのです。
「東京都心」から始まり、「東京郊外」へ「政令都市」から「地方都市」へと、シフトする事が利回りを高めていく事につながります。サラリーマンは、本業での仕事で、少なからず社会情勢に関わっているでしょう。いち早く情報を集めて分析する事で仕事へ役立てているのです。不動産投資も同じように、不動産投資の分析に力を入れる事で投資対象を導き出す事が可能なのです。

■サラリーマン投資家が未来への対策

これは、現状でも言える事ですが、「任せきりにするリスク」を考えなければなりません。その為には、不動産に関連する知識を広く知る事が重要です。賃貸管理の物件の建物や設備に対するリフォームに関する知識を、知っていれば半分の費用で済む場合もあるのです。購入した物件の環境が将来的に賃貸の為の利便性を失われるなどの状況になった場合は、空室につながる結果になります。

自治体の開発情報など、不動産投資に関連する情報をまめに押さえておけば、被害を受けるリスクを減らす事につながります。不動産業者のセールス文句を鵜呑みにしない事です。「将来的に値上がりする」と言う情報に信頼性があるのか、サラリーマンといえども、判断できる事が大事なのです。

不動産投資を行うサラリーマンの未来は、きびしいと言わざるを得ません。しかし、人が生活している場所では、賃貸物件の需要があるのですから、需要を確実に拾っていくには、未来に対する知識の貯えが必要だと言う事です。時間がある場合には、不動産投資のセミナーに参加して知識と交流を深める事で、未来への備えを得る事になるでしょう。

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