2019/06/03 最終更新日:2019/11/13

老後資産形成が必要な時代

30代、40代の方にとって「老後資産形成」は身近に感じながらも、なかなか取り組めない難しい課題ではないでしょうか。老後資産形成は転ばぬ先の杖とは言いますが、なぜ必要なのでしょうか。必要性を感じる時代の背景と老後資産形成のポイントをみてみましょう。

時代の流れ、急増する老後破産

改めて、「老後破産」という言葉について理解していただきたいと思います。老後破産とは、定年を迎えるまでに十分な貯蓄が作れずに、年金を受給する頃には生活保護の基準よりも低い収入で生活をされている高齢者の状態を言います。

生活保護を受けられない、または受けたくないという葛藤の理由には、持ち家の存在があります。持ち家は財産と見なされ、生活保護の認定がされず、その結果、生活保護世帯よりも厳しい生活をせざる得ない状態へと落ちるのです。

また、老後破産の現実には、無職の子供たちや自分の病気の存在などもあります。貯金が少しはあったとしても、子供が無職であることで年金では間に合わず貯蓄を切り崩して生活をしていくことや、夫婦のうち、どちらかが病気になることで、介護にかかるお金や有料老人ホームなどにかかる費用が必要となり、厳しい生活へと追い込まれていくのです。

今の時代ならではの、無職の子供、子供がいても親の介護まで手が回らない現実がこの日本の背景にはあるのです。

30代・40代の老後資産形成

30代・40代の方が、老後資産形成を考えるにはクリアしなければならないことがあります。その年代は、マイホームを手に入れ、住宅ローンが始まる頃に差し掛かります。住宅ローンの支払いは、借家の頃と同じ感覚を持ってしまうかもしれませんが、持ち家を持つことで、税金が課せられ維持費も発生します。

また、子供の教育費も、その年代になると大きく異なってきます。義務教育の間は、それまで気にならなかった教育費も、高校や大学になると学費のみならず通学費用、塾代とかさんでいきます。

そのように、これまでとは違った生活環境の中で、老後資産形成を考えることは、至難であると思うことでしょう。

しかし、そこをクリアしていかなければ、老後破産へ向かうことにもつながります。では、どのくらいの金額を目標に貯蓄をしていけばよいのでしょう。

平均的な老後の生活費は夫婦2人世帯で1ヶ月あたり約264000円。それに対して、収入は約209000円ですので、月にすると約55000円が不足することになります。

定年65歳で、100歳までの35年間の不足額を考えると、約2300万円となります。この金額はあくまでも平均値で、生活のゆとり部分は入っていません。趣味などをお持ちになるのでしたら、趣味の経費も必要になってきます。そうなると、3000万円は用意しておかないと、いざという時、老後破産ということにもなりかねません。

まとめ

老後資産形成は、早いうちから始めることをお勧めします。これは資金準備の期間が長い方が毎月の積み立てる金額が少なくなるという点や、早く資産形成ができたら、次はそれを元手に運用して利回りで生活をしていけるような仕組みを作ることもできます。老後資産形成をするためにも、普段の家計を意識し、教育関係やマイホームにかかる使途予定資金の把握も必要です。お金を貯めるということを、意識しなくてはできない世代というのもあるのです。

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