個人事業主が資産を運用する(投資)際には、気をつけたい点があります。急に仕事が無くなるリスクについても考えなければならないこともその1つですが、1番は本業に支障が出ないようにすることです。では、どのような投資方法が個人事業主に向いているのでしょう。
個人事業主に向いている投資商品
事業が安定し、まとまったお金ができると、今度は運用について考えてくる方もいらっしゃることでしょう。運用をしていく上で投資方法を選ぶことになるのですが、どのような商品が個人事業主には向いているのか見ていきましょう。
安全性の高いもの
医師や弁護士、税理士と個人事業主にも職種は様々です。高収入の方もいますが、個人事業主には毎月、安定した収入が得られない方もいます。そのようなことから、投資を行う際には、安全性の高いものを選択したいものです。
ハイリターンの投資は、リスクが高くなることから、安定しない職業をしている場合、投資商品をリスクの高いものを選択してしまうと、両方でうまくいかなくなってしまい取り返しのつかないことになってしまいます。
例えばFXや株式投資ですが、ハイリターンが期待できるのが魅力の商品となりますが、リスクが大きいのも特徴です。大きく成功したときのイメージよりも万が一失敗したときのことを考えておくことが重要です。
副収入になる投資を選ぶ
手間がかからずミドルリスクで、比較的安定した収入が得られることでも人気の不動産投資。特に、本業以外の収入を求める方の副業として注目されています。購入した物件を貸し付けることで普段は何もせずに収入が得られる投資方法が不動産投資です。
しかし、個人事業主には若干ハードルが高いのも事実です。
個人事業主の方は融資で厳しい評価を受けることがあります。その理由は収入が安定していないことです。融資では「返済能力」「返済資質」「担保」の3つが見られます。
個人事業主の方の場合、仮に昨年度の所得が高かったとしてもそれが安定して続くのかという点が融資審査の際に厳しくチェックされているのです。そのようなことを踏まえて、融資を受けるのなら審査の対策をしなくてはいけません。
ポイントとしては、融資担当者に居間の収入水準が続く見込みが高いと思ってもらうことです。それを裏付ける書類として、3ヶ年分の所得が証明できる書類と事業の決算書を用意します。
収入以外で審査を通すために考えなければいけないのは、返済能力です。預金状況をまとめておくことも然り、ローンの頭金として借入額の15%以上を用意しておくことも重要です。
また、1番評価に影響するのは、担保となる物件の資産価値が高いかどうかということです。都心、駅近、新築(築浅)など、売却した際に買手がつきやすい物件や収益性の高い物件を選ぶことで審査も通りやすくなります。
但し、資金がまったくない状況で無理に資産運用を行う必要はないので、借入が大きな投資は余裕ができてから始めることをお勧めします。
まとめ
個人事業主が資産運用(投資)を行う際には、安全性の高い商品で、副収入となりえる投資方法を選択したいものです。本業をしっかり行えるよう、長時間拘束されるような投資方法は避け、リスクもしっかりと考えた上で行うようにしましょう。