厚労省は、紙の年金手帳が廃止し基礎年金番号通知書(仮称)にする検討をしているようです。
これが実施されれば、年金手帳を保管していなくても電子上の番号で管理されるようになります。
年金手帳は1960年に導入された
【参考画像】1962年10月 / 国会議事堂、外務省、農林省
年金手帳は1960年に導入されてから約60年もの間、ずっと同じ手帳を国民に配布していました。
初めは手帳に記入して管理していましたが、現在では電子化が進み手続きにも手帳の提出が不要になっていたため「手帳を配布する意味ってあるの?」という声が大きくなっていたようです。
無駄にかかっていた手帳の発行費用
年金手帳を発行して配布する過程では、莫大なお金が投入されています。2016年度にはなんと約2億7000万円もの発行費用が掛かっていたんですね。
今回の検討は手帳形式を辞めて番号通知に特化し、経費を削減する狙いもあります。
廃止したら今の手帳はどうなるの?
勤務先に預けていて手帳が手元にない人がほとんどと思いますが、廃止後にも現在の年金手帳はしばらくの間は使えるようです。
また基礎年金番号通知書は捨てられず大切に保管してもらえるように色付きの上質の紙にする予定で、60年続いた形式を問題なく移行したい意図が伝わってきます。
また、利用者にとっても年金手帳が電子化されれば
・保管しなくても良い
・勤務先に原本を提出しなくても良い
・紛失等のリスクが減る
などのメリットが非常に大きいので、ぜひ早く実施してもらいたいですね。