2019/11/10 最終更新日:2019/11/16

トマ・ピケティは正しかった!日本の配当金の伸び率は年収の12倍!

日本経済新聞の記事によると、

2012年から2018年の6年間で上場企業社員の年収伸び率が1%に対し
上場企業の配当金の年率12%伸びていると報道されました。

このニュースの内容から私たちがすべきことについて解説します

トマピケティ『21世紀の資本』とは

トマ・ピケティという経済学者が書いた「21世紀の資本」という本が大ブレイクしました。

※少し高いですが、ビジネスマン必読書です!

この本は冒頭で下記の式の解説から始まります。

r(資本収益率)>g(経済成長率)

この式が表すのは、労働によって経済を成長させるスピードよりも『株式へ投資した資本の成長率の方が速い』という意味で使われています。

簡単にいうと「働くより投資したほうが儲かる!」ということですね。

日本の年収伸び率はトマ・ピケティの予言以上!

トマ・ピケティは、r(資本収益率)が5%、g(経済成長率)は1%ほどの伸び率と解説していましたが、2012年から2018年の日本に限って言えば、その差は12倍です。


参考:時事ドットコムニュース

上場企業は働くサラリーマンの給与よりも、配当金で還元することを優先しているのは明らかです。その証拠にこの時点で3%の減益があったにも関わらず、4割の企業が増配しています。

年収の伸び率より、配当金の伸び率の方が圧倒的に高い
ということに気づいている人は、高配当株の投資に取り組み、資産を増やしています。

配当金を雪だるま式に増やす3つのステップ

そうはいっても配当株を購入したことが無い方は中々イメージがしにくいと思います。

配当金を徐々に増やすために、簡単な3つのステップにまとめました。

増配

先ほど解説した通り、投資した企業が稼ぐと労働者へ還元するより先に
株主の配当金として還元されます。

この伸び率は「増配率」と呼ばれます。

増配率と配当金の例

・増配率3%⇒10年で1.3倍
・増配率5%⇒10年で1.6倍
・増配率7%⇒10年で2.0倍

仮に増配率7%、現在の配当金が50万円だとすると、10年後には2倍の100万円が配当金でもらえます。

高配当の銘柄を選べば、このような7%の増配率は十分にありうる数値です。

追加投資

当たり前ですが、追加投資で運用額自体を増やせばさらに配当金は増えていきます。

仮に、配当利回5%の株に年間50万円(月4万円ほど)を追加投資すれば配当金は2万円増加します。これを10年間続ければ年間20万円の配当金がもらえることになりますよね。

先ほどの増配率を考えると実際の配当金はさらに増えてくるでしょう。

配当金の再投資

配当金を生活費に充てたり、欲しいものを買う消費に使うのももちろん良いのですが、おすすめは配当で得た資金を使ってさらに株を買うことです。

これを配当金再投資といい、配当金を雪だるま式に増やせる手法です。

もちろん配当金の全額ではなく一部だけ再投資するのも良いでしょう。生活スタイルに合わせて検討してみて下さい。

労働力を提供するだけでは資産は増やせない

収入を増やそう!と考えるとビジネスでの成功を思い描きがちですが、経済のトレンドは完全に投資家優遇の世界になっています。

月数万円程度の少額投資でも10~20年と時間をかけることで配当金を徐々に増やしていくことは可能ですし、配当金だけで早期リタイヤしたサラリーマン投資家も実際に存在します。

ぜひ検討してみてくださいね。

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